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タマホームの「長野エリア限定 木麗な家【暖】」に住んでいる
じゅりい( @Jury0909 )です。
家づくりをしていると、「C値」「Ua値」などの言葉を耳にすることがあると思います。
私も、様々なハウスメーカーを見学していた時に耳にしたことがありましたが、しっかりと理解せずにタマホームで家を建ててしまいました。
今回、C値とUa値についてタマホーム本社からご回答いただきましたので、記事にしてみたいと思います。
※2013年よりQ値に変わってUa値が省エネルギー基準として用いられることになったため、Q値については割愛させていただきます。
省エネルギー基準と地域区分について
省エネルギー基準とは、建物全体で消費するエネルギーを削減することを目的に定められた基準のことです。
断熱性能、省エネルギー性能を評価するために用いられるのがC値、Ua値などの数字になります。
(現在C値は省エネルギー基準から撤廃されています)
詳細はこちらののHPをご覧ください⇩
C値とは
C値とは気密性能の基準となる数字で、家全体の隙間面積を数値化したものです。
C値が小さいほど高気密の家、ということになります。
分かりやすいのが一条工務店さんのHPで、C値1.0㎠/㎡をハガキ約1枚分に例えて解説されています。
例:C値5.0㎠/㎡の場合は、家全体にハガキ約5枚分の隙間があることになる。
省エネ区分では、以下のようになります。
C値は基準から撤廃されているとはいえ、隙間は少ない方が高性能な家であることは間違いないですので、今回あえて取り上げさせていただきました。
Ua値とは
Ua値は外皮平均熱貫流率のことで、外壁・屋根・床・窓から逃げる熱量を家全体で平均化した数値です。
Ua値が低いほど高断熱の家、ということになります。
計算式がありますが、素人にはとても計算できません(笑)
・・・・・・見ただけで頭痛が・・・
計算する気も起きません・・
簡易的に計算する方法もありますが、正確には算出できないと思われます。
省エネ区分では以下のようになります。
地域区分について
省エネルギー基準には、地域区分というものがあります。
北海道から沖縄まで縦に長い日本は、住む場所によって全く住環境が違いますからね。
2020年1月現在はこのようになっているようです。上記リンクから市町村まで詳しく見ることができます。
あなたの街はどの区分ですか?
区分ごとに基準となる数字も変わってきます。
タマホームの家は断熱等性能等級4
タマホームの家は、省エネ基準をクリアしています。
この「断熱等性能等級」とはどのような基準なのかというと、
等級4:H25年基準相当
等級3:H4年基準相当
等級2:S55年基準相当
現在の新しい家は、おそらくほぼ等級4であると思われます。
タマホームでは構造計算していない?
我が家を建てた時、「構造計算書」というものはいただきませんでした。
引き渡し当初は家の性能について詳しい知識もありませんでしたし、何せ前に住んでいた中古住宅とは比べ物にならないほど暖かい家だったので、そんなものはなくても満足していたのですけどね。
ツイッターやブログを運営する中で、ハウスメーカーによっては「構造計算書」なるものが発行されることを知り、「?うちはもらわなかったな」となったわけです。
先日、ホームファイン課のスタッフさんにも聞いてみたところ、通常はそのようなものは発行されない、とのことでした。
ローコストだから仕方ない?
C値の測定には特殊な機材が必要で、あちこち目張りをするという準備も必要になります。
Ua値の計算はそれぞれの設計担当者さんがおそらく上記の計算式を使って算出するのでしょう。
このような数値を出すためにはコストがかかってきますので、タマホームのようなローコスト住宅ではコスト削減のためやらないというのは容易に理解できます。
タマホームのC値やUa値について、ネットの情報は噂程度
ネットで調べてみても、口コミに「タマホームのC値は基準値ギリギリの5くらいでしょう」とか、「仕事が雑だから狙った数字は出せない」など散々なことが書かれています。しかも情報は古いものが多いため、信頼性のかけらもない・・
しかし、中には「営業さんに聞きました」という少し信ぴょう性のある記事もありまして、この中では「大安心の家【暖】」のUa値は0.49と書かれていました。
C値については「1.2~1.5くらいかな」と曖昧な表現でしたが。
タマホームでも気密測定している方がいました!
2020年10月中旬、タマホームで気密測定されている方がいるとツイッターで情報をゲットしました。
こちらのブログです⇩
私も興味津々で、その方のブログを早速拝見してみたところ、
C値0.5!!
驚愕の数字をたたき出しておりました!
建築されているシリーズは明記されていませんでしたが、記事を拝見するにおそらく「大安心の家」か「The Tamahome」のどちらかのようで、省エネ区分は4~6と推測されます。
断熱材はタマホーム標準仕様のグラスウール。
この方は毎日建設現場へ足を運び、ご自身で細かな点検をされていらっしゃるようです。気付いた不具合などはすぐに報告し修繕してもらっているようですので、この数字は施主様の努力の賜物なのかもしれません✨
タマホームのC値・Ua値は?気になったので本社に聞いてみました
タマホームのHPやカタログなど拝見しても、このような数値については掲載されていません。
(だから憶測が飛び交っているということもありますよね・・)
ちょうどタマホームさんに質問しようと思っていたことがありましたので、そのついでにC値・Ua値のことも質問してみました。
質問内容は、
- C値・Ua値を測定・計算するための建築条件はあるのか?
- タマホームで家を建てるとC値・Ua値はこのくらいになる、という目安はあるか?
です。
①測定・計算の建築条件について
C値は、基準値が撤廃されているためZEHなどの建築でも基本的に測定はしていないとのことでした。
Ua値については、必要に応じて計算してくれるようです。
②モデルハウスの計測値を教えていただけました!
各省エネ区分ごとのモデルハウスでの計測値を教えていただけました!!(2020年計測値)
ここで数値を掲載したいところですが、タマホームさんから「掲載は控えてほしい」とのご連絡がありましたので、数字の明記は控えさせていただきます。
これだけは言わせていただきますと、どの区分でも基準値と比べてUa値は0.06~0.32、C値は0.56~4.5、低い(良い)数字となっていました。(数字の明記はしていないから、大丈夫よね?)
C値については、全区分で2.0を大幅に下回っていました。
私個人の感想としては、かなり良い数字だと感じました✨
タマホームは、数値の公表はしない方針
モデルハウスでもなかなかに良い数字が出ているということは、おそらく施主宅では同等かさらに良い数字が出る可能性もあるのではないでしょうか?
こんなに良い数字が出ているのになぜ公表しないのか?タマホーム本社によると、
C値は、「性能表示」ではなく「実測表示」でございます。
つまりは1邸毎の施工状況で差が出る数値でございます。この点に関しまして、弊社では厳しい施工原則を設けておりますので、極端な施工の差が出ず、高い品質でお客様にお渡しできるよう取り組んでおります。
しかしながら、C値に関しまして、施工精度で1邸毎の数値がかわるので 会社として大々的な告知等はしない方針でございました。
ご理解いただければと思います。
UA値に関しまして、こちらは計算により算出されますが、弊社では注文住宅を主力としておりますので、同じ間取りの家が建つ可能性が低い点からこちらも公表しない方針でございました。
上記のような返答をいただきました。
確かにその通りだとは思います。いただいた数値はあくまでモデルハウスの数値で、目安と言っていいかは分かりません。
自宅の数値を知りたければ、各々で測定する必要がありますね。
追記:2020年11月16日現在、タマホームのテレビCMでUa値が公表されていました!
このCMで使われているのは、タマホーム千葉支店モデルハウスの数値です。
千葉は省エネ区分が5・6・7地域で基準値が0.87ですから、なかなかの数値ですよね✨
・・・でも、数値公表してるじゃない。
公表しない方針じゃなかったの??
タマホームでC値・Ua値を知りたい場合は?
タマホーム本社に、上記の件と併せて質問させていただきましたところ、このような返答をいただきました。
C値:お客様からご要望があった場合のみオプション対応にて計測している状況です。
価格は約8万円前後となります。
UA値:UA値はC値と違い測定ではなく計算にて算出する値の為、支店所属の設計担当にて計算が可能となります。
タマホームでもオプションでC値の測定をしてもらえるようです。
(上記の気密測定されたブロガーさんは、タマホームではなく他社に依頼されているようでした。「タマホームではやっていない」と言われたということでしたので、気密測定ができることを知らないスタッフさんもいるのかも・・?)
Ua値の計算は、希望すれば各支店の設計担当さんが行ってくれるそうですが、価格設定は一律ではないようですので、各支店に問い合わせる必要があります。
おわりに。
タマホームでもオプションで気密測定や構造計算をやってくれると分かり、何だかホッとした気分です。
気密測定については、「新築時のみ」などの条件は特にないそうですので、住み始めてからでも測定可能とのことです。
C値やUa値が気になる方は、一度問い合わせてみることをお勧めします。
ハウスメーカーで依頼すると高くなるから嫌だという方は、ご自身で業者さんを選んでもいいかもしれません。
こちらのサイトでお住まいの地域の測定業者を探せます(HMより安いかどうかは分かりません)⇩
もちろん、数字にこだわる必要はなく施主自身が満足できていればそれでいいのだと思っています。建築条件もそれぞれですしね。
どうしても数字が気になる!
自分の家のスペックをちゃんと知りたい!
という方は測定してみてもいいかもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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