ご訪問ありがとうございます。
タマホームの「長野エリア限定 木麗な家【暖】」に住んでいる
じゅりい( @Jury0909 )です。
新築を建てる際、「長期優良住宅」の認定を受けるかどうかという選択肢があります。
必ず認定を受ける必要はなく、任意ですので施主がどうするかを決められます。
結論から言うと、我が家は「長期優良住宅」を申請しませんでした。
もし申請していたら、どのくらいの減税効果やメリットがあったのか?
ここでまとめてみようと思います。
長期優良住宅とは?
国土交通省のHPにこのような文言があります。
長期優良住宅とは、長期にわたり良好な状態で使用するための措置がその構造及び設備に講じられた優良な住宅のことです。長期優良住宅の建築および維持保全の計画を作成して所管行政庁に申請することで、基準に適合する場合には認定を受けることができます。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000006.html
作っては壊す「スクラップ&ビルド」社会から、いいものを作ってきちんと手入れして長く大切に使う「ストック活用型」社会への転換が目的ということです。
新築については平成21年6月4日より、増改築については平成28年4月1日より認定が始まりました。
長期優良住宅の認定基準
認定基準には、「劣化対策」「耐震性」「維持管理・更新の容易性」「省エネルギー対策」などが盛り込まれています。
詳細は国土交通省のこちらのページをご覧ください⇩
長期優良住宅のメリット
長期優良住宅認定を受けると、どんなことがあるのでしょうか。
住宅ローン控除優遇金額拡充
住宅ローン控除は、以下の条件のもと受けられる優遇制度です。
- 床面積が50㎡以上
- 床面積の2分の1以上が居住用であること(店舗等併設の場合)
- 住宅の引き渡しまたは完了から6ヶ月以内に居住すること
- 借入金の償還期間が10年以上
- 世帯の所得金額が3000万円以下であること
上記条件を満たした上での一般的な借入金額には上限があり、通常は4000万円までとなっています。
長期優良住宅認定を受けると、この上限が5000万円に引き上げられます。
※消費税10%適用で住宅を購入し、令和元年10月1日~令和2年12月31日の間に居住開始した場合、控除期間が13年に延長される措置があります。
不動産取得税減税
不動産取得税は、土地や建物を購入するなど、不動産を取得した際にかけられる税金のことです。
住宅部分の床面積が50㎡以上240㎡以下(床面積には、離れ・物置・土蔵・車庫等も含む)であることを条件に、一般住宅の場合は1200万円の控除が受けられます。
長期優良住宅となると、この控除額が1300万円に引き上げられます。
※税率3%は2021年3月31日まで適用(原則:4%)
課税標準額は、建物の購入価格ではなく固定資産税評価額という公的な価格で、購入価格の40~60%の金額になることが多いと言われています。
登録免許税優遇
登録免許税とは、購入した建物の登記を法務局で行う際にかかる税金です。
2022年3月31日まで税率軽減措置が取られています。
極端に古くない、一般的な住宅であればそれだけで減税の対象となりますが、長期優良住宅となるとさらに減税されます。
一般住宅:税率0.15%
長期優良住宅:税率0.1%
計算式は、課税標準額×税率です。
固定資産税減税
固定資産税は、土地や住宅を所有していれば毎年かかってくる税金です。
2022年3月31日まで軽減措置がされています。
床面積が50㎡以上280㎡以下で、一戸建てで3年間、マンションで5年間、固定資産税が2分の1になる軽減措置があります。
長期優良住宅の認定を受けると、さらに2年延長し一戸建てで5年間、マンションで7年間固定資産税が2分の1になります。
固定資産税の元となる「課税標準額」は、3年に1回見直しがあります(評価替え)。
なので、ずっと同じ額が課税されるわけではなく、経年劣化分が減額されていきます。
以上の減税措置の他に、地震保険が安くなるなどのメリットもあります。
金額的なメリットの他に、中古物件として売却する際の付加価値として効力を発揮してくれるということもあるそうです。
タマホームの家について
タマホームの「大安心の家」は、標準で長期優良住宅対応仕様となっています。
我が家が建てた「長野エリア限定 木麗な家【暖】」も、標準で長期優良住宅仕様でした。
他のシリーズについても「長期優良住宅対応」となっていますので、希望すれば仕様変更は可能です。
ただ、「長期優良住宅仕様」とは言っても、それだけでは認定を受けたことにはなりません。
長期優良住宅認定にかかる費用
タマホームでは、長期優良住宅認定を希望するとオプション費が10万円かかります。
また、我が家を建築した際のことですが、長期優良住宅認定を取得するためには、さらに天井・床下点検口を追加する必要があると言われました。
認定を受けない場合は、標準で床下点検口が1ヶ所ついています(長期優良住宅認定を受けるために、床下点検口は2ヶ所必要)
過去の打ち合わせ内容によると、天井・床下点検口を施工するための工事費が41200円かかります。
合計、141200円かかることになります。
※オプション費や工事費については、価格変動する可能性がありますので、価格は参考までにご覧ください。
もし長期優良住宅にしていたら?実際の減税効果を計算
実際には長期優良住宅の認定を受けなかった我が家。
でも、受けていたらどのくらいの減税効果があったのかは気になるところですので、結果がどうであれ計算してみたいと思います。
住宅ローン
我が家が組んだローン額は3000万円以下です。
なので、住宅ローン控除額拡充の恩恵は受けられません。
不動産取得税
計算式の元となる課税標準額が、我が家は1200万円に届きませんでした。(建物の売買価格は1890万円ほど)
なので、不動産取得税はかかりませんでした。
(正確には一度支払いましたが、軽減措置により還付されました)
もし、長期優良住宅認定にしたとしても、100万円など大幅に課税標準額が上がることは考えにくいので、おそらく不動産取得税はかからなかったのではないかと考えられます。
登録免許税
計算式:課税標準額×税率
登録免許税にはいろいろありますが、ここで言うのは「所有権保存登記」にかかる金額です。
登録免許税算出に用いる「課税標準額」は固定資産税の元となる課税標準額ではありません。新築の場合、登記の時点で固定資産税評価額が決定していないため、地方法務局が定めている「新築建物課税標準価格認定基準表」から算出した価格になります。
我が家の場合は、10085000(課税標準額)×0.15%=15100円 でした。
長期優良住宅認定を受けていたら、10085000×0.1%=10085 となります。
100円未満は端数切捨てになるので、10000円ですね。
差額は5100円で、長期優良住宅認定を受けていた方がお得になります。
固定資産税
今年、固定資産税を支払いましたので、その時の金額から算出してみます。
我が家の建物の固定資産税は88547円で、実際に支払ったのは半分の44273円でした。
3年ごとに評価替えがあるので3年間ずっとこの金額ではないと思われますが、毎年44273円ほどの金額が減額されることになります。
長期優良住宅だった場合減額期間が5年間になりますので、仮に同じ金額だった場合2年間で88547円減額されます。
※実際に長期優良住宅認定を受けていれば、おそらく固定資産税も少し上がると考えられるので、この金額はあくまで想定です。
減税効果はいかに?まとめると・・
もし長期優良住宅認定を受けていたら?という想定で計算してきました。
まとめてみると、
- 住宅ローン控除➡対象外
- 不動産取得税➡一般住宅の控除で0円
- 登録免許税➡一般住宅より5100円お得
- 固定資産税➡一般住宅より88547円お得
一般住宅と比べて、合計93647円の節税効果があることが分かりました。
※あくまで試算です。
しかし、認定の時点で10万円かかりますし、点検口を追加する工事費用も加算されるとなると、ペイすることはできず足がでてしまいますね。
我が家は地震保険に加入していないので、その恩恵も受けておりません。
営業さんが強く勧めなかった理由
長期優良住宅について、打ち合わせ時営業さんに「これって付けた方がいいんですか?」と聞いたところ、
「いえ、どちらでもいいと思います。10万円かかりますし不要ならつけなくてもいいと思いますよ」
建物自体は標準で長期優良住宅仕様なので(点検口は追加で必要ですが)、認定をどうするかの問題だとのこと。
試算して分かりましたが、141200円かけても節税効果はそれ以上にならなそうですので、そういった面でも強くお勧めしてこなかったのかもしれません。
おわりに
タマホームで2000万円以下の住宅を建てる場合は、長期優良住宅の恩恵は受けられないと思って間違いないと思います。
ただ、将来家を売る予定があれば、付加価値としての効力は発揮してくれることでしょう。
新築早々売却のことを考える人がどのくらいいるかは分かりませんが(苦笑)
タマホームで長期優良住宅認定を受けるか、考えている方の参考になれば幸いです(*^_^*)
最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(__)m
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