ご訪問ありがとうございます。
タマホームの「長野エリア限定 木麗な家【暖】」に住んでいる
じゅりい( @Jury0909 )です。
2023年4月1日、タマホームから「えがおの家」という新商品が販売開始され、話題を呼んでいます。
何しろ、タマホーム史上最高の高性能住宅なんです!
よく分からない言葉も解説しつつ、どんな商品なのか見ていきましょう。
タマホーム「えがおの家」ってどんな家?
新発売の「えがおの家」は、とにかく高性能な家です。
ローコスト住宅メーカーからここまで高性能な家が販売されるのは初めてじゃないでしょうか?
いっぱい数字が並んでますね💦
最近は耳にすることが少しずつ増えてきましたが、省エネ基準関係の数値やUA値などの言葉はまだ聞きなれない方が多いかと思います。
これらの数字については後ほど解説するとして、HEAT20・G3水準というのは超高断熱住宅だと思っていただければ良いかと思います。
2021年に販売開始された「大地の家」のUA値が0.37なので、それを下回る高断熱住宅です。
大地の家のPRページを見ると、HEAT20・G1相当となっていますよね。
でも、えがおの家のPRページの表に当てはめるとHEAT20・G2相当。
省エネ区分1.2地域で表記してるんでしょうか?
えがおの家の仕様は?
以下を見ていただくとわかるとおり、えがおの家は標準で高断熱仕様になっています。
外壁・基礎はダブル断熱、樹脂サッシトリプルガラス、高断熱玄関ドアなど、高断熱のための仕様がちりばめられています。
高耐候・高耐久の外壁やシーリングも使われています。
大安心の家などで使われているものと違うのかどうか、
はちょっと分かりません。
逆流抑止マスや基礎の水抜き栓は、今までの商品の仕様には書かれていなかったので初採用でしょうか。
防災陶器瓦や安全合わせガラスなどもあればうれしいですが、標準なのかオプションなのか。
オプションだったら不採用にして金額を抑えることもできるかもしれませんね。
YouTubeにはさっそくCMが上がっていました⇩
えがおの家と大地の家との比較
ここで、「大地の家」と仕様を比較してみましょう。
外壁ダブル断熱は2021年に販売開始された「大地の家」と同様ですが、外断熱に使われている断熱材と厚みが違います。
えがおの家:押出法ポリスチレンフォーム75㎜
大地の家:フェノールフォーム保温板30㎜
フェノールフォームの方がポリスチレンフォームよりわずかに断熱性能に優れています。
参考サイト➡主な断熱材9種を比較!
しかし、厚みが違いますのでやはりえがおの家の方が高性能ではないかと推測できます。
大地の家も基礎断熱ですが、基礎底板と基礎立ち上がり(外側)のみなので、基礎内側の断熱材はありません。
ですので、基礎断熱についてはえがおの家の方が高性能です。
樹脂サッシトリプルガラスや高断熱玄関ドアについては、大地の家と同様です。
営業さんに解説していただいた大地の家の詳細については、以下の記事もご覧ください⇩
商品別の断熱材については、コダテルでも記事にしています⇩
大地の家は今…
発売からしばらくは、大地の家の特設ページがあったのですが、現在はなくなっていますね。
また、販売は省エネ区分1.2地域に限定しているようです。
高断熱仕様の詳細についても記載がありませんでした。
あんまり売れなかったのかもしれませんね💦
以前は「大安心の家【大地】」というくくりで販売していたこともありましたが、それもなくなって、現在1.2地域は「大地の家」と「木麗な家【大地】」のみの販売となっているようです。
最近よく聞く「UA値」「HEAT20」「G3」って一体何?
かなりざっくりですが用語の解説をしておきます。
「UA値」は「外皮平均熱貫流率」のことで、壁・窓・床・屋根などから外へ逃げていく熱の量を数値化したものです。
数値が低ければ低いほど断熱性能が良いということになります。
数年前からタマホームでもCMで使われるようになったくらいなので、少しずつ一般的な用語になりつつあるのではないかと思います。
これとか⇩
3年前のCMで使われていたものですが、なかなか良い数字だと思いましたね。
そのUA値と省エネ住宅の基準が以下のとおりです⇩
HEAT20とは「一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の略称で、団体名です。
この団体が提唱するシナリオに沿って作られた基準が「G1~G3」となります。
G3を満たす住宅が最も高性能ということになります。
この表に照らし合わせてみると、先ほどのタマホーム千葉支店モデルハウスのUA値0.55は、6地域でG1相当ということになります。
我が家はUA値の算出はしていませんが、以下の表からするとおそらくG1相当ではないかと推測できます。
我が家は3地域で間欠暖房、リビングは概ね10℃を下回らないのでG1かなー。
えがおの家は価格が高め・・
気になるのがえがおの家の価格ですよね。
新建ハウジングで公開されたものを見ると、35坪2900万円~となっていました。
記事によると、制震ダンパーや防犯ガラス、その他諸々フルスペックでこの価格とのことですので、仕様のカスタム次第ではもう少しお安く建てられそうな気がします。
以下はえがおの家のPRページです。
タマホームの建築価格は1棟あたり平均2086万円(税込)なんだそうです!
さすがにこの平均は超えてしまうかもしれませんが、2900万以下で建てることは可能だと思います。
タマホーム、なぜこんな高性能住宅の販売を始めたのか?
なぜタマホームは高性能住宅を作ったのか?
ローコスト住宅からここまでの高性能住宅が販売されるのはどうやら初めてのようで、Twitter上でもかなり話題になっていました。
では、なぜ今このような高性能住宅の販売に踏み切ったのか?
あくまで想像ではありますが考えてみました。
2025年から段階的に省エネ住宅の基準が変わる
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、2025年から建築の省エネ基準が変わります。
それに伴い、断熱性能4以下の家は建てられなくなります。
※断熱等性能等級は令和4年10月に等級7まで新設されました。国土交通省HPに詳細があります。
数年前まで断熱等級4が最高だったんですけどね💦
さらに、2030年にはZEH基準以上の性能が求められるようになります。
ZEHは聞いたことある方も多いと思いますが、「net Zero Energy House」の略で「エネルギー収支0の家」という意味です。
太陽光発電や蓄電池を使って家で使う電力収支をゼロにするためには、高性能な家である必要があります。
我が家も太陽光発電を利用しています。
住み始めの2年は黒字でしたが、近年の電気代高騰で2022年は赤字転落でした。
G1相当の我が家がこんな感じなので、ZEHレベルの断熱仕様でも必ずしも収支ゼロになるとは限らないんですけどね。
2030年からの変更を見越して、今から基準を余裕でクリアした住宅の販売を始めた可能性はあります。
※あくまで個人的な想像です。
脱ローコスト?それともローコスト住宅の底力を見せたかった?
もう一つは、ローコスト住宅のイメージ払拭を狙ったのではないか、ということです。
「ローコスト住宅」というと、ひと昔前の安かろう悪かろうのイメージを持つ人も少なくないのではないでしょうか。
そういった悪いイメージを払拭するために、一条工務店のような断熱性能にこだわった商品を作ったのではないかと考えられます。
また、「ローコスト住宅でもここまでやれる!」という底力を見せようとしているのかもしれません。
タマホームのようなローコストだからこそできる価格と性能!
というのはあると思います✨
※あくまで個人的な想像です。
おわりに。賛否あってもタマホームには頑張ってほしい
巷では「素材だけ断熱性能高くても施工がダメじゃ意味ない」とか「ローコスト住宅なのに高すぎる」とか色々言われていますが、思い切った商品を発表したタマホームはやはり話題性抜群ですよね!
タマホーム施主としては今後に期待していますし、ぜひ頑張って「えがおの家」をPRしてほしいと思っています。
ただね、ローコスト住宅にしては高い商品だから、大地の家みたいになっちゃう可能性もなくはない…?
ここ数年の流れから、ローコスト住宅の中で一番数字にこだわったメーカーになっていきそうな気がしています✨
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
コメント